30-21 濃さにこだわるオタフクソース
雨の日は外遊びが出来ず子供達の扱いに困るので、
ときどき自宅でタコ焼きパーティをしています。
パーティと言っても特別なことは無く、
ただ時間をかけてゆっくりタコ焼きを作るだけです。
丸いタコ焼きががズラリと並び、焼かれている姿をみんなで眺めます。
それは特別に面白いわけではないものの、決してつまらなくない、
暇つぶしにちょうど良い感じです。
そして、タコ焼きパーティに欠かせないのがオタフクソースです。
このオタフクソースとは、イギリスから輸入された
ウスターソースが日本でアレンジされて作られました。
それは明治時代の始まり、今から100年以上も前の話です。
ウスターソースとオタフクソース、
このふたつの違いをご存じでしょうか。
商品開発に携わった人がこだわったのは“とろみ”だったそうです。
サラッとしているウスターソースに比べて、
オタフクソースはドロッと濃いところが特徴です。
なぜそのように改良したかというと、広島焼きやお好み焼きに
かけた時にソースが流れ落ちてしまわないようにするためでした。
そのこだわりから、地元ならではの食べ物への愛情が感じられます。
タコ焼きパーティではいつも食べすぎてしまい、
その日の夜は動けなくなることが多いです。
でもやっぱり楽しくて、タコ焼きパーティのおかげで
天気予報が雨でもガッカリせずにいられます。