30-18 おせち
おせち料理といえば、お正月に家族や親せきが集まって食べるお祝いの料理です。近年、手作りするだけでなく、スーパーやデパート、有名料亭なども売り出すようになりましたね。
おせち料理の始まりは、豊作を感謝して神様にお供えしたことに由来しています、お供えものとして作物でつくった料理が「おせち料理」の始まりです。
おせち料理には、ひとつひとつの料理に意味があります。
黒豆・・・邪気を払い、働くことや健康で丈夫に過ごせることを願う。
数の子・・・子孫繁栄を願う。
お煮しめ・・・土の中で育つ根菜が中心、末永い幸せを願う。
栗きんとん・・・黄金色をしていることから、金運を呼ぶ。
昆布巻き・・・「よろこぶ」にかけて縁起をかつぐ。健康長寿を願う。
おせち料理は、民間の間に定番として定着したのは江戸時代になります。今のように料理1つひとつに意味がこめられ、新年を祝うために食べるものになりました。また、おせちをお重に詰めるのは「箱を重ねる」ことを「めでたさを重ねる」という意味によるものです。また、重箱にいれておくことで、お客様に振舞いやすいということもあります。
ここ数年、和洋折衷のおせちがたくさん登場し、伝統的な料理にとらわれないものになりつつあります。しかし、伝統料理も時代にあわせて変化し、私たちの身近なものになるのも良いことかもしれませんね。