30年以上前の80年代前半、私が通っていたH大学の学生食堂には、青春時代の懐かしい思い出が詰まっています。
私の友人も同じように貧乏学生として学食を利用していました。
特に人気だったのはカレーライスで、価格は驚きの150円でした。
お金のない学生は「カレーマン」や「カレー仙人」と呼ばれ、毎日のようにこの安価なカレーに助けられていたものです。
私自身もバイトをしながらの学生生活で、この激安カレーに随分と助けられました。
福神漬けや肉がしっかりと入っており、味も量も十分満足できるもので、多くの学生に支持されていたのです。
当時の物価を振り返ってみると、バイトの時給は360円、ガソリンは1リットル140円、ラーメンは380円、大卒初任給は約13万円でした。
これと比べると、現在の物価はバイトの時給が1000円、ガソリンは1リットル140円とほぼ変わらず、
ラーメンは800円、大卒初任給は21万200円と、物価の上昇を感じさせます。
それでも、H大学のカレーライスは231円と大健闘しています。物価変動を考慮すれば、300円でも安いと感じられるでしょう。
現在でもH大学のカレーライスが貧乏学生の救世主であり続けていることに安心します。
一方で、最近の社員食堂ビジネスや学食ビジネスは大きく進化しています。
昔の社員食堂は、従業員に対して安価で栄養価の高い食事を提供することが主な目的でした。
例えば、500円以下でバランスの取れたランチが提供されることが一般的でした。
しかし、最近では社員食堂は単なる食事提供の場を超え、企業のブランド力や社員満足度の向上、
さらには採用活動の一環として重要視されるようになっています。
現代の社員食堂では、外部の飲食店と競えるような高品質なメニューや多様な料理が提供されるようになりました。
特定のテーマに基づいた日替わりメニューや、ヘルシー志向のオーガニック食品を取り入れたメニューなどが人気です。
また、食堂内のデザインや雰囲気も重視され、カフェのようなリラックスした空間が作られています。
企業によっては、社員以外の人々にも開放されており、地域住民や訪問者も利用できるようになっています。
これにより、企業の地域コミュニティへの貢献やブランドイメージの向上が図られています。
同様に、大学の学食も学生に安価で手軽な食事を提供することが中心でした。
例えば、200?300円程度でカレーやうどんが食べられることが一般的でした。
しかし、最近の学食は学生の多様なニーズに応えるために、大きく進化しています。
現代の学食では、学生の健康や栄養バランスに配慮したメニューが増えています。
さらに、世界各国の料理を取り入れたり、ベジタリアンやビーガン向けのメニューも提供されています。
学食のデザインも重要視され、カフェのようなオシャレな空間が増えています。
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また、大学外の人々にも開放されていることが多く、地域住民や観光客も利用することで、大学の収益やブランド力の向上に寄与しています。
例えば、地域住民にとっては手頃な価格でバラエティ豊かな食事を楽しめる場所として利用され、
観光客にとっては大学の雰囲気を味わえる貴重な体験の場となっています。
今後の社員食堂ビジネスと学食ビジネスは、さらに多様化・高度化していくことが予想されます。以下のようなトレンドが見られるでしょう。
まず、デジタル化・スマート化が進むでしょう。
モバイルアプリを利用してメニューの注文や支払いを行うシステムが普及し、待ち時間の短縮や効率化が図られるでしょう。
また、AIを活用した食事の栄養管理や個々の嗜好に合わせたメニュー提案も進むと考えられます。
次に、サステナビリティの重視が重要になります。環境に配慮した食材の選定や、食品ロスの削減を目指した取り組みが進むでしょう。
例えば、地元産の有機野菜を使用したメニューや、フードシェアリングプラットフォームを活用した余剰食品の有効利用が考えられます。
さらに、ウェルビーイングの追求が進むでしょう。
従業員や学生の健康増進を目的としたメニューが増え、メンタルヘルスに配慮した食事提供も重視されるでしょう。
例えば、ストレス軽減効果のある食材を使った料理や、食事中のリラクゼーションスペースの設置が考えられます。
また、コミュニティの形成が強化されるでしょう。社員食堂や学食が、食事だけでなくコミュニケーションの場としての役割も強化されるでしょう。
社内外の人々が交流するイベントや、コラボレーションを促進するスペースの設置が期待されます。
最後に、カスタマイズの進化も見逃せません。
個々のニーズに応じたカスタマイズメニューが増え、アレルギー対応や特定の食事制限に対応したオーダーメイドの食事が提供されるでしょう。
社員食堂ビジネスや学食ビジネスは、食事提供の枠を超え、企業や大学のブランド力向上や地域コミュニティへの貢献に寄与する重要な要素となっています。
今後もデジタル化やサステナビリティ、ウェルビーイングの追求などを通じて、さらに進化し続けることでしょう。
このようなトレンドを取り入れることで、企業や大学はより魅力的な職場や学びの場を提供し、社員や学生の満足度を高めることができると考えられます。
結局、昔も今も、そして未来においても、食堂という場所はただ食事をするだけの場所ではなく、人と人とが繋がる重要な場であり続けるのでしょう。
学生時代に感じたあの温かさや安心感を、今後も多くの人々に感じてもらえるような食堂が増えていくことを願っています。
料理名:鶏うどん
作者:はなはな桜
■材料(約1人分)
うどん / 1人分(約100g)
鶏肉(今回は胸肉) / 約150g
ほうれん草(今回は冷凍) / 25~50g
水 / 400ccほど
酒 / 大さじ1~2
塩 / 小さじ1/4~ 1/2
しょうゆ / 大さじ1~3
万能ねぎ(長ねぎでも) / 適宜
■レシピを考えた人のコメント
学生時代、学食のメニューの中で一番好きだった鶏うどんを鶏肉たっぷりにして作ってみました♪化学調味料は使用していません★
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