「今日は寒いからお鍋にしようよ。」
母がそう言って嬉しそうにエコバックから取り出してくれたのは、
冬の海の贈り物―鱈と鱈の白子、牡蠣、イカなどの魚介類たちでした。
食欲の秋とはいえ、私にとっては冬の方が楽しみです。
白子や牡蠣は子供の頃、見た目が嫌で食べなかったものですが、今ではその美味しさに魅了されています。
昨日は母が買ってきた魚介類を使って寄せ鍋にしましたが、
今年初めての白子は美味しくてあっという間に鍋から消えました。
そして、白子はお鍋だけでなく、天ぷらにしても美味しいです。冬の楽しみのひとつです。
さて、冬になると母が作ってくれる白子の入った粕汁も楽しみです。
大根や里芋、人参、お豆腐など具沢山の粕汁に白子が入り、野菜と酒粕の甘味に、
口の中でとろける熱々のお豆腐と白子の組み合わせは格別です。
牡蠣もまた、能登の友人が送ってくれた一斗缶の牡蠣を家族で焼いて食べた経験があります。
ジューシーで美味しい牡蠣は、フライや酢牡蠣、また土鍋で炊いた牡蠣飯も楽しみの一つです。
日本海側で育った私にとって、冬といえば寒ブリです。
刺身はもちろん、ハラミなど脂がのっていて口の中でほどけるような味わいは、
冬の風物詩とも言えます。お正月には毎年、シンプルに塩焼きにして楽しみます。
その土地その土地で冬の楽しみがありますね。これからますます寒くなっていきますが、
お家に帰って美味しい冬の食事を、家族で楽しみながら味わい、心も身体も温かく過ごしたいです。
外は寒くても、家の中で温かな冬のひとときを楽しんでください。
それでは、粕汁の由来や歴史について調べてみましょう。
由来については、複数の説がありますが、具体的な起源ははっきりとはわかっていません。
一般的には、醸造過程でできる酒粕を活用して料理を作るという、日本の伝統的な料理文化に起源があると考えられています。
以下は、粕汁の由来や歴史に関する一般的な説のいくつかです。
農家の料理としての起源:古くは日本の農家や漁師などの労働者たちが、
酒造りの副産物である酒粕を利用して料理を作っていたとされています。
酒造りには酒粕が不要となるため、これを食材として有効活用することで食料の無駄を減らし、
栄養価の高い料理を提供していたと考えられています。
修行僧の食事としての利用:また、酒粕は古来から日本の修行僧や山伏たちの食事の一部としても利用されてきました。
酒粕はタンパク質やビタミン類を豊富に含んでおり、体力をつける効果があるため、修行中の僧侶たちにとって重要な食材でした。
その中で、酒粕を使った料理のひとつが粕汁であったと考えられています。
地域ごとの伝統と発展:地域によっては、粕汁に地域独自の食材や調味料を加えて独自の味を楽しむ文化が根付いています。
このような伝統的な料理は、地域の風土や生活環境に合わせて発展してきたものであり、
その歴史は各地域の食文化や生活様式と深く結びついています。
以上のように、粕汁の由来や歴史は複雑で、さまざまな要素が絡み合っています。
そのため、一概に特定の起源や歴史を特定することは難しいですが、日本の食文化の一環として、
長い歴史を持つ郷土料理のひとつとして位置付けられています。
粕汁は日本全国で親しまれている郷土料理の一つですが、特に有名な地域としては以下の地域が挙げられます。
京都府:京都府では「吉田粕汁(よしだかすじる)」が有名です。
吉田粕汁は、酒粕をベースにした濃厚な出汁と、季節の野菜をたっぷりと使った具が特徴です。京都の伝統的な味を楽しめます。
島根県:島根県では「出雲粕汁(いずもかすじる)」が親しまれています。
出雲粕汁は、出雲地方独特の酒粕を使用し、さまざまな具材と合わせて煮込みます。
地域によって具材や味付けが異なることもあります。
富山県:富山県では「黒部粕汁(くろべかすじる)」が知られています。
黒部粕汁は、黒部市周辺で食べられており、酒粕を使った濃厚な出汁と、地元の山菜や野菜を具材として使います。
寒い冬に身体を温める郷土料理として親しまれています。
これらの地域では、地域独自の食材や調理法が組み合わさって、独特の風味や味わいを生み出しています。
それぞれの地域の風土や文化を感じながら、粕汁を味わうことができます。
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鮭で作る粕汁もおいしいです。
温まります☆鮭のあらで粕汁
by きのこのみみ
材料(4人分)
鮭のあら / 1パック
大根 / 4センチ
にんじん / 1センチ
うすあげ / 1枚
こんにゃく / 1/3枚
酒粕 / 150g
だし汁 / 900cc
塩 / 1つまみ
味噌orしょうゆ / 小さじ2or小さじ1
青葱小口切り / 大さじ2
レシピを考えた人のコメント
今日は寒いので、粕汁で温まります!私は鮭のあら入りが大好きです!!
お店の味を根底からレベルアップする「KWBフーズのフォンドボー」詳細の動画解説
こんな凄いフォンドボーは市販では見つからない!! プロが見ればひと目でわかる。冷蔵するとゼラチン質で固まっています。動画で確認できます。
この世で一番美味しいビーフシチューが完成しました。煮込み料理で、使う場合は、500gのブック型。この動画の通りに作ってみてください。
業務用は1kgサイズもあります。動画をご参考に。
『KWBフーズのフォンドボー』を使用してソースを作ってみました。けっこう美味しいソースなので他肉料理にも使えます。
それがこの動画です。フォンドボーを使った「ペッパークリームのステーキソース」の作り方。