30-8 寒天とゼラチン
食材を固めるときに使う、寒天やゼラチン。どんな違いがあるのか、ご存知ですか?違いを知っていないと、上手に固まらないこともあるのです。
まず、原材料の違いから。ゼラチンは、牛や豚の骨や皮に含まれているコラーゲンが原料となっている動物性の食品です。そして、寒天はテングザやオゴノリといった海藻類が原材料となっている植物性食品です。
ゼラチンは、食べるとプルプルしたりフワフワしたくちどけの良さを感じます。ゼリーやムース、マシュマロといった主に洋菓子で使われることが多いですね。寒天は、というとホロホロとした切れのよい食感となっていて、ところてんや水ようかんといった和菓子や、杏仁豆腐で使われることが多いです。
ゼラチンや寒天を使うにあたって注意しなければならないことがあります。これを守らないと、分量通りに作っても固まらないことがあります。ゼラチンは酵素の力に弱いので、酵素を含む食材を固めようとした場合、固める力が弱くなってしまいます。酵素を含む食材とは、パイナップル、いちじく、キウイなどです。
そして、寒天にも凝固する力を弱くする食材があります。それは、酸性の食べ物です。酸性の食べもの、いわゆる柑橘系の、レモン、オレンジ、グレープフルーツなどは固まらないことが多いので注意が必要です。
いかがだったでしょうか。使用する注意に気をつけながら、ゼラチンと寒天、作る料理に応じて使い分け美味しい料理を作ってみてくださいね。