30-26 世界の主食
私たち、日本人の主食を米とする人がほとんどだと思います。主食となるには、他の作物と比べて収穫量が多いことや、毎年の収穫が安定していること、そして長く備蓄できることが条件となります。
世界3大穀物と呼ばれるのは、米、小麦、トウモロコシになります。これらは、世界で栽培される穀物の中でも特に生産量が多いとされます。
私たちの主食である米は、総生産量のうち9割をアジアの国が占めており、多くの肥料を必要とせず、何年でも続けて栽培できる穀物です。収穫の効率がよく、多くの人々の食糧を確保できるのが特徴です。
小麦は、熱帯地域や寒冷地帯以外のほとんどの地域で栽培されています。特にヨーロッパといったカラっとした乾燥した地域で小麦の栽培が盛んにおこなわれており、結果として美味しいパンやパスタなどができました。
米と同じように高温多湿な気候が栽培に適しているトウモロコシは、そのまま食べたり、すりつぶした粉を使ってトルティーヤとして食べたりします。人間だけでなく、家畜のえさとしても使われ、近年ではエタノール燃料としてガソリンと混ぜて利用されることもあります。
このように、主食として食べられているものは様々で、そもそも主食の概念のない地域もあるようです。私たち日本人は、米や麺、パンなど自由に選ぶことができます。それはとても恵まれたことなのです。