30-23 噛むことのススメ
「食べ物はよく噛んで食べましょう」「しっかり噛んで食べましょう」よく聞く言葉ですが、なぜよく噛んで食べなくてはならないのでしょうか?よく噛んで味わうことを咀嚼といいますが、咀嚼が体に及ぼす影響について説明します。
①消化吸収によい
しっかり噛むことで、消化酵素であるアミラーゼの分泌を促します。そうすることで胃腸での消化吸収がスムーズになります。
②虫歯予防
唾液の分泌が良くなることで、口腔内の清潔が保たれ虫歯予防につながります。
③脳への刺激
頭部の骨や筋肉が動くことで、血液の循環がよくなります。結果として脳神経が刺激され脳の働きが活発化します。
④肥満予防
早食せずにゆっくりと食事をすることで満腹中枢が刺激され満腹感を得られるようになります。食べすぎを防ぎ、肥満防止につながります。
柔らかく食べやすいものを好んで食べるようになったため、咀嚼回数が減り、現代人の顎は昔の人に比べて細くなったと言われています。よく噛む習慣は発育期からつけていくとよいですね。
これ以外にも、噛むことで健康につながる効果はたくさんあります。しっかり噛むためにも、健康な歯を維持し、ゆったりと時間をかけて食事を楽しめるようにりましょう、ひとくち食べ物を口に入れたら30回咀嚼するのが理想です。好き嫌いせずに、バランスよく栄養をとることも忘れないでくださいね。