30-22 並んで買いたくなる高級食パン
高級食パンのお店で行列が出来るようになってから、
もう何年経ったでしょうか。
私が住む街でも高級食パンを求めて
行列が出来ているパン屋さんがいくつもあります。
最初はひとときのブームかと思っていたのですが、
少なくとも5年以上は続いていて
さらに店舗数が増えているようにも感じます。
もともと高級食パンに興味はなかった私ですが、
最近は時間があると行列に並んで購入するようになりました。
“密”を避ける時代ですが、高級食パンを求めて並ぶ人は
減っていないことにも驚かされます。
私と高級食パンを結びつけたのは、テレビの特集でも
誰かからの口コミでもなく、“何度も見かけた行列”でした。
「あれだけの人が並ぶほど価値の高い商品」となれば気になります。
そしてたまたまほかの用事があって出かけた時に、
開店前のパン屋の前に出来た行列に出くわしました。
「ちょうど少し時間が空いたし、並んでみようかな」と
それほど期待もせずに並んでいました。
なんとなく購入した高級食パン、いざ食べてみたら
その感動は予想をはるかに上回る大きさでした。
小麦粉などの素材にこだわっていること、手間をかけて作られていること、
作り手のいろいろな気持ちが伝わってくるようでした。
そして冬の終わりに出かけた日にパン屋さんの近くを通りかかったら、
「期間限定!桜風味の食パン」というポスターを発見。
きっと春らしい香りがするのだと思います。
待ち時間が長いことは嫌なはずなのに、パン屋さんで並ぶ時間は幸せです。