30-13 下仁田ネギの価値の秘密
長ネギといえば少しピリッとするような辛さを感じるものが多いですが、
下仁田ネギには独特の甘さがあります。
特別に寒い日は、疲れている時には、野菜の甘さが体にしみますね。
下仁田ネギは、群馬県邑楽郡下仁田町で作られています。
特に太いものだと直径が10センチ近くもあり、
一般的な長ネギとは形が大きく異なります。
あとは、白根という白い部分の長さが短いことも
ほかの長ネギと見分けるポイントになるでしょう。
下仁田ネギはそのおいしさから人気が高まり、
下仁田町以外での栽培を試みた人たちがいました。
しかし、これがどうしてもうまくいかなかったそうです。
同じ群馬県内にある前橋市ではなかなか育ってくれず、
お隣の長野県では逆に育ちすぎて良い味になりませんでした。
結局、下仁田ネギの栽培はほかの地域に広まること無く、
今でも限られた地域でのみ育てられています。
群馬県から遠い地域のスーパーなどでも、
ときどき下仁田ネギが店頭に並ぶことがあります。
ただ、一般的な長ネギよりと比べて2~3倍の値段なので、
少し購入を戸惑う人もいるかと思います。
とはいえ、限られた地域でしか育てることが出来ない味だと聞くと、
やはりその価値を感じますね。
下仁田ネギを特においしく食べられるのは、
すき焼きだと考える人が多いそうです。
ちょっとした自分へのご褒美や、体を癒したいと思った時に、
ほっこり甘い下仁田ネギを食べて
心と体の充電をしてみてはいかがでしょうか。