30‐14 アメリカを“米”と書く理由
夕方のニュースを見ていたら、小学生の子供が謎の発言をしました。
「イラン人は米が嫌いなのか…」とつぶやいたのです。
子供が見ていたのは「米 vs. イラン」という
ニュースのテーマが書かれた文字でした。
アメリカとイランの間で起きた対立が激化したという内容です。
しかし子供はアメリカを“米”と書くことを知らなかったので、
「イラン人は米が嫌いなのか…」という発想につながったわけです。
いかにも子供らしい自由な発想です。
でも笑ってしまうと、子供の発言をバカにしたと思われて怒らせてしまうので、
必死に笑いをこらえながら「米はアメリカのこと」と教えました。
そこで気になったのが、何故アメリカを“米”と書くのか、その理由です。
それはもともと“アメリカ”という言葉にあてた
4文字の漢字に由来していました。
日本が海外と交流するようになった頃、
“アメリカ”という国を漢字で“亜米利加”と書いていたそうです。
頭文字である“亜”だとアジアを表現する“亜細亜”と重なってしまうので、
2文字目の“米”を使うようになったそうです。
ちなみにイランは広い乾燥地帯があり小麦粉が多く作られていて、
パンと米の両方を主食にしているそうです。
「イラン人は米が嫌い」ではないことも分かり、
親子で他国の文化を学ぶことの出来た有意義なひとときでした。