春の香り、よもぎ餅の記憶
春になると、空気中に漂う緑の香りがよもぎの成長を知らせてくれます。
子供の頃、田舎の祖母の家では、春の訪れとともによもぎ餅作りが恒例行事となっていました。
その体験を通じて、料理に込める思いや日本の食文化の深さを改めて感じました。
よもぎ餅を作る日は、朝早くから始まります。まだ眠気の残るまぶたをこすりながら、祖母と一緒に近くの野原に出かけるのが楽しみでした。
よもぎの柔らかい新芽を摘むと、その独特な香りが手に広がり、春が来たことを実感します。
祖母は「よもぎは春の薬草だからね」と教えてくれました。
家に戻ると、摘みたてのよもぎを湯がいてアクを抜き、細かく刻んで餅生地に混ぜ込みます。
この作業には手間がかかりますが、祖母の手は慣れたもので、リズミカルに動いていました。
その姿を見ているだけで、料理が単なる作業ではなく、愛情のこもった行為であることが伝わってきます。
餅をつく工程では、家族全員が参加しました。杵と臼を使って餅をつく音が家中に響き渡ります。
そのリズムに合わせて、笑い声や会話が絶え間なく続きます。こうした時間が、私にとって何よりも大切な思い出です。
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つきたての餅は、ふっくらと柔らかく、よもぎの香りが口いっぱいに広がります。
おばあちゃんが手際よく餅を小さく分けていく様子は、まるで魔法のようでした。
餅を頬張ると、ほんのりとした甘さとともに、よもぎの苦みが絶妙に調和します。食べるたびに春の自然の恵みを感じる瞬間です。
このような伝統的な料理作りは、単に美味しいものを作るだけではなく、家族の絆を深め、人と自然とのつながりを感じさせてくれます。
現代では、手軽に買えるインスタント食品やスナックが増えていますが、手間暇をかけて作る料理には、何物にも代えがたい価値があります。
私が働く今でも、よもぎ餅作りの思い出は大切に心に残っています。
料理を通じて、人々に幸せを届けるという信念は、この経験から生まれたものです。
春の訪れを感じるたびに、あの頃の温かい家庭の風景が思い出され、料理への情熱が新たに燃え上がります。
よもぎ餅は、ただの食べ物ではありません。それは、家族と過ごす時間、自然との触れ合い、そして料理に込める愛情の象徴です。
皆さんも、季節の移り変わりを感じながら、手作りのよもぎ餅を楽しんでみてはいかがでしょうか。
きっと、新たな発見とともに、豊かな時間を過ごせることでしょう。
子供時代に、おばあちゃんが作ってくれたヨモギ餅。春になったら、新芽のヨモギを摘んで餅に入れて、
よく作ってもらった記憶があります。今日は、ヨモギ餅のレシピです。
分量は、ヨモギ餅8個分になっています。
①ヨモギの葉っぱを摘む。
ヨモギの新芽を摘みます。葉っぱは浦賀白っぽくて地面にはいつくばっているものを選んでとりましょう。
②ヨモギの葉っぱを湯がく
重曹(30g)を水(4L)いれアク抜きします。
③水を沸騰させヨモギを湯がきます。
重曹は水から入れ、水が沸騰したらヨモギの葉を入れ湯がきます。
新芽なので、それほど時間がかからず柔らかくなるでしょう。
湯がいたあとは、水洗いします。
④ヨモギを細かくします。
先に、包丁で大まかに切っておいて、ハンドミキサーでヨモギを細かくします。
⑤餅生地を作ります。
上新粉(150g)と白玉子(30g)をボウルに入れぬるま湯を加えながら耳たぶくらいの柔らかさになるまでこねます。
蒸し器に、濡れ布巾を敷き餅生地を並べ強火で20分ほど蒸します。
⑥餅生地とヨモギを混ぜます。
いちどにヨモギを大量に入れて混ぜ合わせても、うまく混ざりません。少しずつヨモギを加えてゆくとちょうどよく混ざりあうようです。
⑦餡をいれます。
程よく緑色に混ざり合ったなら、8等分に分けます。
手に水をつかえるか、あらかじめ餅をラップで包むとべとつかずに通くれます。
餅生地にあんこを入れて包みます。
※あんこ(缶詰)100gに、さとう大匙3倍を加えあらかじめ用意しておきます。
⑧皿に盛りつけます。
お皿に、きれいに盛り付ければ完成です。
料理名:草もち・草餅
作者:はなまる子♪
■材料(4~5人分)
★約10~12個 / 大きさにより
もち米 / 3合・420g
水 / 260cc
よもぎ粉(湯戻しタイプ / 10~15g
(又は、よもぎ粉の粉末タイプ /
もちとり粉(又かたくり粉、コーンスターチ / 適量
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小豆缶(粒あん・なくても可 / 1/2~1缶
■レシピを考えた人のコメント
お正月の残りのもち米で、よもぎ粉を使って草餅を作りました。
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